この記事では、介護認定を受けられている高齢者の方やそのご家族、今後介護申請を検討している方の参考になるような内容になっています。
在宅生活の中で最も利用頻度が高く、必要不可欠な「トイレ」
トイレを快適に過ごすために高齢者にとって「手すり」はとても重要です。
トイレの手すりを取り付ける場合、工事を伴う住宅改修で取り付けるパターンと、置き型の福祉用具をレンタルするパターンがあります。
福祉用具専門相談員の立場からすると、トイレ手すりはレンタルで借りることをおすすめします。
レンタルのトイレ手すりをおすすめする理由や種類についても紹介していきます。
手すりはレンタルが可能
まずはじめにトイレの手すりを含む、在宅で利用できる手すりはレンタルで借りることができます。
介護保険サービスを利用することで、負担割合1割(収入に応じて2~3割)で毎月、レンタルが可能です。
要支援1,2要介護1~5とあり、手すりは要支援1から借りることができます。
トイレ手すりはレンタルをおすすめする理由
トイレの手すりは工事で取り付けることができます。
ただ高齢者の方の場合、長年過ごした家の壁に穴を開けたくない場合や、強度的に取付けられる箇所が限られてしまうといった悩みもあります。
そういった点を踏まえると福祉用具の手すりは気軽にレンタルすることができます。
他にもレンタルをおすすめする理由について解説します。
コストを抑えれる
レンタルの手すりはコストを抑えることができます。
介護保険の補助金が対象となり1割負担の方の場合、月額300円程度で手すりが借りることができるのでかなりお得です。
また、メンテナンスや交換も無料で行える点も最大の特徴になります。
必要なくなれば返品できる
福祉用具レンタルは使用しなくなった場合に返品ができます。
身体状態が良くなった場合や、万が一お亡くなりになって使用しなくなった場合などに、柔軟に対応できるのも魅力的です。
様々な種類の手すりが借りれる
レンタルで借りれるトイレ手すりには様々な種類があります。
身体状況によって、自分に合う手すりを選択し、利用することができます。また業者によってはレンタルする前にお試しで使用させてもらえる福祉用具レンタル業者もあるので、自分に合う手すりを探しやすいのも特徴です。
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トイレ手すりの種類
トイレの手すりの種類もたくさんあります。
そこで実際にどんなトイレ手すりがあるのかを紹介します。
ひじ掛け付き両側手すり
ひじ掛け用の両側に手すりが付いた据置型のレンタル手すりになります。ひじ掛け部分がスライドするので、トイレへ移乗しやすいのが特徴です。
また脚部がでていないので、トイレにスムーズに近づくことができるので、足をぶつける心配もなく安心して利用できます。
ひじ掛けは床から58~74cmの範囲で調節可能なので、自分に合う高さで使用できる点もおすすめです。
片側手すり
体の斜め前に手すりがある為、前傾姿勢が取りやすく立ち上がりが楽になります。
手すりは左右どちらでも取付が可能です。
また、手すり全体につなぎ目がないので、尿や便が飛散し付着しても簡単に拭き取れます。
縦手すり
スライド手すりに縦手すりがついたタイプや、つっぱり棒のタイプもあります。
便器までの移動や方向転換がしやすく、転倒のリスクを軽減することができます。また、横だけの手すりに比べ便器からの立ち座りがしやすいです。
つっぱり棒は、天井の強度が必要ですが、省スペースで取り付けることが可能なので、狭いトイレなどでおすすめです。
トイレに手すりがあることで得られる効果
トイレには高齢者が負担と感じる動作が非常に多いです。
扉の開閉、身体の方向転換、立ち座り動作や移動といった様々な動作が多いので、高齢者の方は特に負担と感じます。またこれらの動作はバランスを崩しやすいので、転倒のリスクを軽減するためにも手すりの必要性は非常に高いです。
またトイレ手すり以外にも福祉用具レンタルの手すりは様々な種類があります。
まとめ
この記事では、福祉用具レンタルが可能なトイレ手すりの種類や、レンタル手すりをおすすめする理由についてまとめました。
現在、トイレ手すりを含む福祉用具レンタルには様々な種類があり、デザイン性や利便性が高い商品がたくさんあります。身体状況や自分の好みに合う福祉用具を選びやすいです。
また、介護保険の補助金が対象なので、低コストかつ必要がなくなれば返却できる点から非常に便利といえます。
少しでもこの記事を参考にしていただけましたら幸いです。
福祉用具レンタルはもちろん、福祉用具販売、介護リフォーム・一般リフォームのお悩みがありましたらお気軽にご相談ください。