- 1. 車椅子を介護保険レンタルするには?
- 1.1. 地域包括支援センター・居宅介護支援事業所に相談
- 1.2. 介護保険認定を受ける
- 1.3. 車椅子は要介護2以上から借りられる。
- 1.4. 自費対象(要支援1,2要介護1)の方のレンタルについて
- 2. 車いすの種類について
- 2.1. 自走式車いす
- 2.2. 介助式車いす
- 2.3. 電動車いす
- 2.4. ティルト・リクライニング
- 3. 車椅子を自費で購入のおすすめな人
- 3.1. 長期間使用したい
- 3.2. 自分の所有物として使いたい
- 3.3. オーダーメイドでこだわりたい
- 4. 車椅子を購入する際の注意
- 5. 車椅子レンタルにおすすめな人
- 5.1. 身体状況に合う車椅子選びをしてほしい
- 5.2. 修理・交換も無料でおこないたい
- 5.3. 初期費用を安くおさえたい
- 6. まとめ
車椅子を検討している高齢者や、そのご家族の方に向けて知っておくと便利な情報について紹介します。
車椅子を購入する際のポイントや、車椅子をレンタルすることができる介護保険を使ったサービスについてまとめました。
福祉用具専門相談員というプロの立場から、それぞれのメリット・デメリットや気を付けるポイントについて詳しく解説していきます。
車椅子を介護保険レンタルするには?
車椅子をレンタルするにあたって、押さえておくポイントがいくつかあります。
流れとともに、大事なところをまとめました。
地域包括支援センター・居宅介護支援事業所に相談
まず、お住まいの「地域包括支援センター」か「介護支援事業所」にて相談します。
車椅子を借りたい意向をお伝えしていただきます。
他にも、車いす以外の福祉用具レンタルのご相談や、介護・医療のお悩みについても相談することができます。
介護保険認定を受ける
地域包括支援センターで相談後、介護認定を受ける流れになります。
どれくらいの介護サービスを行う必要があるのかを調査してもらい、数値で表されるものです。
要支援1・2、要介護1・2・3・4・5の中から判定されます。
介護認定されることで、福祉用具含む介護保険サービスを受けることができます。
その後、地域包括支援センターか介護支援事業所の「ケアマネージャー」という方がケアプランを作成し、相談のもと車いす等のレンタルや今後のサービスについて決めていきます。
車椅子は要介護2以上から借りられる。
車椅子は要介護2以上の方がレンタルの対象となります。
介護保険(負担割合1~3割)を使った金額で借りることができます。
ケアマネージャーと相談のもと、福祉用具の業者を決めます。
車椅子以外にも、介護ベッドや手すりといった様々な福祉用具を借りることができるので、ぜひご相談ください。
\弊社にも気軽にご相談ください/
自費対象(要支援1,2要介護1)の方のレンタルについて
要支援1・2や要介護1の判定がでてしまった場合は保険適用外の10割の料金で借りることはできます。
ただし、保険適用外になってしまうので、費用がかかってしまいます。
条件などはありますが福祉用具貸与事業所によっては、独自のサービスで「自費レンタルサービス」というサービスも行っています。
保険適用外にはなりますが、介護保険レンタルサービスと同等の金額ほどで貸し出しをしている業者もあります。
条件等もあるので、1度、最寄りの福祉用具貸与事業所の方でお問い合わせてみることをおすすめします。
車いすの種類について
一般的に自走式、介助式、電動、ティルト・リクライニングの4種類があります。
それぞれの特徴についてまとめていきます。
自走式車いす
使用者が自分で操作する車いす。
タイヤの外側についているハンドリムを手でこいで動かすタイプのものになります。
ハンドリムがついているので、介助式の車いすに比べ重たいです。
介助式車いす
介助者が押して操作する車いす。自力で操作するのが難しい方が対象となります。
自走式に比べ、タイヤが小さいので軽量で持ち運びもしやすく、小回りが利くのも特徴です。
電動車いす
電動モーターを原動力とする4輪の車いす。手元のレバーやボタンを押すことで電動で車いすを動かすことができます。
特に運転免許証は必要ありません。
自走式車いすみたいに手でこぐ必要がないので、握力や腕力が無い方でもご利用いただけます。
ティルト・リクライニング
背もたれのみが倒れるリクライニング、座面や背もたれを一体して倒せるティルト機能が付いた車いす。
ティルト・リクライニングともに、お尻にかかる圧を、腰や背中に分散させる役割があります。
長時間車いすに座られている方などの床ずれ防止にも繋がります。
車椅子を自費で購入のおすすめな人
車椅子を自費で購入する場合のメリットについて紹介します。
長期間使用したい
車椅子を長期で使用する場合は購入するのもおすすめです。
1日のうちでも使用頻度は少ないが、車椅子を長期間使用したいという方は割安になりやすいといえます。
使用頻度が少ないということは、故障やへたりのリスクも少なくより長く使用できます。
特に車椅子のこだわりなく、標準的な車椅子を購入する事でコストを抑えれます。
自分の所有物として使いたい
当たり前ですが、購入する事で自分の所有物になります。
レンタルしている人の中には、借りているものだから、使いずらいといった声も聞きます。
購入して、自分の思うままに自由に使いたい方におすすめです。
オーダーメイドでこだわりたい
オーダーメイドで細かいところまでこだわりたい方にも購入はおすすめです。
福祉用具レンタルでも様々なタイプの車椅子は借りれますが、細かい高さ設定や幅、デザイン等をこだわりたい方は費用はかかりますが、購入するのもおすすめします。
車椅子を購入する際の注意
高齢者は特に身体状況の急な変化が起こることがあり得ます。
購入してしまうと、交換することができないというリスクもついてきます。
また、いらなくなった場合の処分に困るといった悩みもあるので慎重に検討する必要があります。
車椅子レンタルにおすすめな人
車椅子レンタルにおすすめな人について紹介します。
身体状況に合う車椅子選びをしてほしい
車椅子をレンタルする際の最大のメリットは、福祉用具貸与事業所の専門相談員がその人に合う車椅子を選んでくれることです。
車椅子は種類が豊富なので、自分で選ぶのは難しいと言えます。
複数の中から、実際に試すこともできるので自分に合う車椅子を見つかりやすいです。
修理・交換も無料でおこないたい
介護保険サービスを利用して借りることで、修理・交換が無料です。
車椅子はタイヤがついているので、パンクなどの故障もあり、長く使用しているとへたってきたりもします。
また身体状況の変化により、今まで借りていた車椅子を他のものに変更したい場合でも、介護保険適用で安く借りることができます。
初期費用を安くおさえたい
レンタルの際は、初期費用がかなり抑えれます。
介護保険適用で1割負担の場合、数百円で1ヶ月レンタルすることができます。
介護保険適用外で、自費でレンタルする際も5,000円ほどで借りれるので、車椅子を購入するよりも初期費用は抑えれます。
まとめ
車椅子は、レンタルも購入もどちらにもメリットが多いです。
ただし、介護認定を受けている方、直近で申請を検討している方は、レンタルして借りることをおすすめします。
コストが抑えられるのはもちろん、専門の相談員がその人に合う車椅子を選定してくれるので安心して車椅子を利用することができます。
長期間使用したい場合や自分の所有物として使用したい、よりこだわった車椅子を使用したい場合は購入するのもおすすめです。