介護ベッドは、レンタルで月額1,500円ほどで借りれることをご存じでしょうか?

自費で購入すると50万ほどする介護ベッドが、介護保険サービスを適用することで格安でレンタルすることができます。
介護ベッドを個人で購入する場合は、高額な買い物のため慎重になったり、選ぶ際に気をつけなければいけないこともあります。

そこで介護ベッド選びを購入かレンタルで悩まれている方向けに、プロの福祉用具専門相談員の立場から、選ぶ際のポイントや金額、実際にどちらがおすすめなのかを紹介します。

介護ベッドを選ぶ際のポイント

介護ベッドは、高齢者など介護を必要とする方にとって、安全・安心した生活を送るための必須な福祉用具です。
介護をうける方だけではなく、介助するご家族様にとっても負担を軽減してくれる、充実した機能を兼ね備えたベッドになります。

ベッドの大きさ(幅と長さ)

介護ベッドは、ベッドの大きさを選ぶ必要があります。
一般的な介護ベッドの大きさの種類は3パターンです。

ベッドのサイズ種類とおすすめ身長

・標準サイズ(幅91cm、長さ191cm):身長150~175cm程度←一般的なもの
・ミニサイズ(幅83cm、長さ180cm):身長150cm以下
・ロングサイズ(幅100cm、長さ205cm):身長175cm以上

標準サイズを使用される方が多いですが、実際に配置する部屋の大きさや、位置なども確認する必要もあります。

ベッドの機能面(高さ・背上げ・脚上げ)

介護ベッドには機能面を考える必要もあります。
最も重要な機能面は「高さ調節」です。
こちらの高さ調節機能は基本的には、どの介護ベッドにも付いています。

そのほかの機能で、背上げや脚上げといった身体状況によって必要な機能が付いている介護ベッドを選ぶ必要があります。

詳しいベッドの種類や機能に関してはコチラ

身体状況に合うマットレス選び

介護ベッドを使用する場合、マットレスのことを考える必要があります。
マットレスには様々なタイプのかたさがあり、その人に適したマットレスを選ぶことが非常に重要です。

一般的に、床ずれを防止するためには、やわらかいタイプがおすすめで、寝返りや立ち座りを重視する場合は、かたいタイプがおすすめです。

しかし、マットレスは使用感を確かめることで、自分に合うマットレスがわかるものです。

介護保険を適用してレンタルする場合は、月額200円~1,000円程度(1割の方)で借りることができ、合わなかったら交換することもできます。
また、福祉専門相談員のアドバイスのもと選定するので、より適したマットレスを使用することが実現可能です。

福祉用具に関して、お困りごと質問等ありましたら気軽にご相談ください。

手すりの必要性と位置

介護ベッドには、手すりをつける必要性もあります。
寝具や体が落ちないようにするためのサイドレールや、立ち上がりや起き上がりの負担を軽減するためのベッドサイド手すりが必要なことが多いです。

介助バー
たちあっぷ2

基本的な介護ベッドには、サイドに差し込む箇所があるので、サイドレールや介助バーを差し込んで使用します。
通常のベッドに手すりが欲しい場合は、置き型の手すり(たちあっぷ)をベッドサイドに置くことで、起き上がり・立ち上がりの負担軽減を図ることができます。

介護ベッドの料金解説

介護ベッドを購入もしくは、レンタルで借りる場合の費用の目安を紹介します。

自費で購入する場合の費用

介護ベッドを購入する場合、ベッド以外にマットレスやサイドレールも購入する必要があります。
すべて含んだ金額は、50万円ほどかかります。

介護保険サービスでのレンタル費用

介護ベッドを含む福祉用具は介護保険レンタルで借りることができます。
(但し、介護ベッドは要介護2~5の方が対象となります。)

※一般的なレンタル価格の相場を表にしました

1割負担2割負担3割負担
ベッド¥1,000¥2,000¥3,000
サイドレール¥30¥60¥90
介助バー¥200¥400¥600
マットレス¥300¥600¥900
(合計)¥1,530¥3,060¥4,590

1,530円×12か月=18,360円(1年)で10年借りたとしても、183,600円なので、購入する金額よりもよっぽど安いです。
しかも壊れてしまったりしても無料で交換することもできます。

要支援1~要介護1の方は自費で購入するしかない?

先ほど、介護ベッドは要介護2以上でないと借りれないとお伝えしました。
要支援1、2、要介護1の方は介護ベッドを借りれないのか?

結論、レンタルと同等金額で借りることも可能です。

福祉用具貸与事業所によっては、自費レンタルという独自のサービスで保険外とはなりますが、レンタルと同等の金額ほどで介護ベッドの貸し出しをしている業者もいます。

業者によって、条件等も料金の価格も違うので、1度最寄りの福祉用具貸与事業所に問い合わせみるのもおすすめです。

\弊社にも気軽にご相談ください/

介護ベッドはレンタルで借りた方がいい理由

福祉用具専門相談員の目線からお話をすると、介護ベッドは自費で購入するより、介護保険レンタルで借りることをおすすめします。

その理由について簡単に説明します。

身体状況は変わりやすいから

高齢者は、急な身体状況の変化が起こりうる可能性があるので、現状だけでの判断では難しいです。
介護ベッドを購入したものの、身体状況が悪化し購入したベッドではサポートしにくくなる可能性もあります。

ベッドはもちろん、マットレスや手すりについても同様です。
変化があるたびに購入していては、費用がかなりかかってしまいます。

「コストを抑えれる点」「身体状況によって借りるものを変更できる点」、双方において介護保険レンタルでベッドを借りる方がおすすめです。

気に入らないものや不具合があれば交換できる

借りているベッド等の福祉用具が気に入らなかったり、不具合があれば別の商品に変更することができます。
よくある例として、ベッドでの生活が長く、マットレスのへたりが気になる場合など、同一商品の交換は無料です。

ベッドサイドの手すりを違うのに変更したいとか、床ずれがひどく、違うマットレスに変えたいという要望があれば、よりその人の身体状況に合う福祉用具を専門相談員が選定してくれます。

無料で定期的な点検もしてくれる

介護保険レンタルで借りられる福祉用具は無料で点検してくれます。
福祉用具貸与事業所の方が定期的にメンテナンスにきます。

その際に不具合等あれば、無料で新しいのに交換してもらえます。
もし使わなくなったベッド含む福祉用具は無料で回収してくれるので、処分に困る必要もありません。

ベッド以外の福祉用具も借りることができる

介護保険サービスで借りられる福祉用具はベッド以外にも様々なものがあります。

※以下が福祉用具レンタル対象商品です

特殊寝台サイドレール取付できるベッド、高さ調節機能、背部または脚部調節できる機能のベッド
特殊寝台付属品マットレス、サイドレール、介助バー、サイドテーブルなど
床ずれ防止用具体圧分散効果をもつマットレス
体位変換器空気パッド等を身体の下に挿入することにより、体位を容易に変換できる機能を有するもの
車いす自走型車いす、介助型車いす、電動式車いす、リクライニング・ティルト式車いす
車いす付属品クッション、電動補助装置など
スロープ段差解消のためのもの(※工事を伴わないもの)
歩行器車輪タイプ、固定式タイプ
歩行補助つえ四点杖、松葉杖、ロフストランドクラッチなど
手すり取り付けに際し工事を伴わないもの
移動用リフト床走行式、固定式、据置式で、身体をつり上げまたは体重を支える構造を有するもの(つり具部分を除く)
認知症老人徘徊感知機器認知症老人が屋外へ出ようとしたとき、センサーにより感知し、家族などへ通報するもの
自動排泄処理装置尿、便が自動的に吸引されるもの、経路を分割できる構造をもつもの

介護保険サービスで借りれる福祉用具は様々です。
しかもベッドや車いす以外は基本的に要支援1~借りれます。

よく散歩や買い物で高齢者が使われている歩行器なども、月300円程度(1割の方)でレンタルすることができます。

まとめ

この記事をまとめると、介護ベッドは自費で購入するよりレンタルで借りることをおすすめします。
特に高齢者は身体状況が変わりやすく、それに伴い必要な福祉用具も変わってきます。

変化に対応しやすく、また様々な福祉用具を少額で借りることができる介護保険サービスを利用することをおすすめします。

福祉用具等に関して、お困りごと質問等ございましたらお気軽にご相談ください。

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