手すりは介護保険でレンタルできる?

介護保険サービスを利用して福祉用具をレンタルすることができます。要介護認定を受けた方で、基本的に1割(収入に応じて2~3割)の負担額で利用することができるサービスです。
その項目のなかに「手すり」があります。

車いすや介護ベッドは基本的には要介護2以上でないと介護保険を利用することがレンタルはできません。
しかし、手すりは要支援1からレンタルすることができます。

それだけ、手すりは利用者の数が多く、在宅で安全に過ごすために欠かせない福祉用具になります。

レンタルできる手すりの種類

レンタルの手すりは、工事を伴わず設置できるものになります。
屋外で使うものや、トイレや玄関など様々な場所で使えるのも魅力的です。そこで介護保険で借りることができる福祉用具の手すりについて紹介します。

据置型の横手すり

たちあっぷ1型(矢崎化工様)
たちあっぷ4型(矢崎化工様)
たちあっぷ2型(矢崎化工様)

重たい鉄板(カバー付き)の上に手すりが付いている据置型のものになります。
横手すりといっても支柱が付いているので、移動の負担軽減だけでなく、立ち座りの際にもご利用いただけます。

ベッドサイド、ソファサイド、廊下など様々なシチュエーションでご利用できます。
ベッドやお布団などの寝具からの起き上がりや立ち上がり動作に非常に便利です。

つっぱり棒型の縦手すり

ベスポジ(ホクメイ様)

天井に当てて、ロックレバーを下げるだけで簡単に設置できる縦型手すりです。
屋内はもちろん、屋外や水まわりでも使用ができます。さまざまなオプションと組み合わせて、移動や移乗・立位をサポートしてくれます。

天井の強度によって取付けができない場合もありますが、据置型に比べ、スペースをとらないところが大きなメリットです。

また上記画像の「ベスポジシリーズ」は、つっぱり棒の間にバーをつなげて使う横型の手すりもあります。
玄関や階段などの段差部分でも安全に移動できるように斜めに取付けれたり、片側が跳ね上げ式で行動範囲の制限を解消できます。

玄関上がり框用手すり

据置型の上がり框用手すり

一般的に玄関で使用されることが多く、片側や両側に手すりが付いています。また、踏み台付きのタイプもあり、上がり框の段差が高い場合におすすめです。

また、サビに強く耐久性のよいステンレス製のものもあるので、ベランダなどでも利用できます。

つっぱり棒で支えるタイプ

つっぱり棒で支える手すりも玄関等の段差があるところで利用できます。出幅がコンパクトなので、スッキリしています。

さらに、上がり框を挟み込むだけの簡単に設置できる手すりもあります。

トイレ用手すり

トイレ用の手すりも介護保険でレンタルすることができます。
一般的に洋式トイレに設置する据置型タイプで、ひじ掛けが付いているものが多いです。便座からの立ち座りや座った姿勢を安定させるためにご利用いただけます。

ひじ掛けが跳ね上がるものや横にスライドできるもの、最近では縦にも手すりが付いていて、引っ張って立ち上がり動作ができるタイプのトイレ用の手すりがあります。

連結手すり、屋外手すり

屋外レンタル手すり

手すりと手すりを繋げることができ、より長い動線を確保することができます。
玄関の上がり框が2段ある場所や、居室内の歩行動線を構築します。

屋外で使えるレンタル手すりもあり、素材がステンレス製や樹脂製なので、雨などに濡れても傷みにくいのが特徴です。
玄関先に長いアプローチがある家や、段数の多い場所にも設置が可能な屋外用の連結できる手すりもあります。

その他のレンタル手すり

その他にも、介護保険レンタルで利用できる手すりがあります。
例えば、洗い場や脱衣場などの、水廻りで使えるステンレスとゴムを使用した素材の据置型の手すりがあります。

工事が不要にも関わらず、幅広いシチュエーションで利用できる福祉用具のレンタル手すりは多くの方に喜ばれています。またいらなくなったら、返却できる点も大きなメリットです。

レンタルの手すりがおすすめな人

福祉用具レンタルの手すりがおすすめな人を紹介します。

アパートやマンションなどに住んでいる

アパートやマンションは住宅改修ができないことが多いので、レンタルの手すりをおすすめします。
特に、つっぱり棒タイプの手すりはスペースをあまり取らないので、マンションなどで多く利用されています。

介護リフォームで補助金を20万使い切った

介護リフォームを行う際、一般的に補助金がおります。

住宅改修における補助金

介護保険サービスを使った住宅改修費の補助金は、最大20万円までの工事費に適用されます。
その中で自己負担額も含まれるので、1割負担の場合、最大18万円の補助金がおりることになります。

補助金を満額使い切った場合は、レンタルの手すりを利用することをおすすめします。福祉用具レンタルは、介護リフォームの補助金とは別枠になるからです。
一般的に1割(収入に応じて2~3割)の負担額で福祉用具をレンタルできるので、コストを抑えることができます。

例えばトイレや、玄関上がり框は、多くの方がレンタルの手すりを利用しています。
「工事でつけた方がいい場所」、「レンタルの手すりを利用した方がいい」など福祉用具貸与事業所の方と相談しながら決めることで、より良い在宅での環境を整えることができます。

身体状況の変化や、壁などに穴を開けたくない

手すりなどの住宅改修では壁に穴を開けたり、支柱を立てたりします。
壁に穴を開けたり支柱を立てたりするのが嫌な方や、今後のご家族のことを考えると、手すりがいらなくなった時に困る場合もあります。
その場合は、いらなくなったら返却できたり、身体状況に応じた福祉用具を借りることができるレンタルをおすすめします。

まとめ

今回は、福祉用具レンタルの手すりについて紹介しました。
手すりは、要介護認定を受けられた方は介護保険サービスが適用され、通常の1割~3割の金額でレンタルすることができます。

種類も豊富で、屋内・屋外共に様々なシチュエーションで活用できるのも福祉用具レンタルの魅力です。

手すりでお悩みのことがありましたら、ハートサービスアスカにお気軽にご相談ください。



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